ボルダリングジムは男女の出会いが成立しやすいのか!? その理由を考察

クライミングジム、ボルダリングジムはカップルが成立しやすいのでしょうか? もしそうだとしたら、なにか理由があるはずです。仮説を立ててみました。

普段、出会い目的だけでボルダリングジムに行くことは?

クライミング、ボルダリングはブームになっており、愛好者も増えています。その中で、クライミングジムやボルダリングジムが恋人との出会いの場にならないかなと考えている人も少なくなさそうです。

最初にお断りしておきたいのは、クライミングジム、ボルダリングジムはあくまでクライミング、ボルダリングを楽しむための場所であり、普段は、男女の出会いをだけを求め、それを第一の目的にして行くことは、はっきり言って邪道だということです。下心丸出しの人は、ジムでも白い目で見られるでしょう。

もちろん、「ボルダリングコン」などのイベントのときは別です。したがって、ボルダリングそのものよりも出会いが主な目的なら、ボルダリングコンに参加するほうがよいでしょう。

しかし一方で、共通の趣味を持つ恋人が欲しいと思うのは、人間として普通の感情です。趣味としてクライミング、ボルダリングに打ち込んでいる人なら、「同じボルダリングが趣味の恋人ができたらいいな」と思うことは、まったくおかしくありません。彼氏・彼女がいないクライマーなら、「クライミング、ボルダリングの場で、素敵な人との出会いがあればうれしい」と考えることは、当然ですね。

では、クライミングジム、ボルダリングジムは、実際そのような「幸せな出会いの場」になりうるのでしょうか?

実は、ボルダリングジムではカップル成立率が高い

クライマーは、あちこち多くのジムを渡り歩くという人は少なく、気に入ったジムに通いつづけるのが普通です。そうして、いつも同じジムに通っていれば、自然な流れで他のお客さんと顔見知りになっていきます。そこから、異性(同性愛の人なら同性)とのお付き合いがはじまることがあったとしても、まったく不思議ではありません。

というより、同じジムに続けて通っていれば、出会いの可能性がかなり高いのではないかと、個人的には感じます。

私はクライミングを始めてから、ある大手クライミングジムに5年くらい通っていました。その間に、私が知っているだけでも、常連客の中から、6組のカップルができて結婚まで至りました。お付き合いをしても、結婚までは至らないカップルもありましたし、また、私が知らないケースもあったでしょうから、「付き合った」というだけなら、もっと多くの数があったはずです。

あくまで私の見聞した範囲だけのことで、広くデータをとったわけではないのですが、普通のスポーツジム、フィットネスクラブや、習い事の教室などと比べれば、ボルダリングジムで「カップル成立率」は、かなり高いのではないか、というのが経験的な実感です。

ボルダリングジムでカップルが成立しやすい理由の推測

もし、ボルダリングジムで「カップル成立率」が高いとしたら、それはどうしてなのでしょうか。

仮説1:共通の話題で話がはずみやすいため

まず、クライミングジム、ボルダリングジムの「常連」になる人たちは、全員共通の趣味をもち、共通の話題があるということになります。当然、話ははずみやすいですよね。ただし、これは他のスポーツジムや、習い事の教室などでも同じです。他に、クライミング、ボルダリングならではの理由もありそうです。

仮説2:共同作業で、共感が形成されやすいため

ボルダリングは、複数のクライマーが、同じ壁で(課題は違っても)、目の前で交互にトライをするスタイルなので、クライマー同士の共感が高くなることが特徴です。人が課題にトライしているときは、周りの人も自然に「ガンバ」と応援するのが、ボルダリングというスポーツのスタイルです。この「ガンバ」は、困難を理解している同じクライマーとしての共感から、自然に発せられるものです。

さらに、いわゆる「セッション」となると、同じ課題をみんなで落とそうとする「共同作業」という感じなり、さらに共感性が高まります。リードクライミングは、クライマーとビレイヤーがロープで結ばれた、文字通りの共同作業です。

たとえば野球やサッカーのように、プレイをする選手と見る観客がまったく別の場所にいて、相互の交換性が低いスポーツとは、そこが大きく違います。

また、スポーツジム、フィットネスジムでのマシントレーニングのように、同じマシンを交代で使うとしても、個々人のトレーニングがまったく別々のもので、共同性がない場所とも、だいぶ違います。

このようにクライミング、ボルダリングでは、そもそもクライマー同士の共感性が高い、すなわち精神的な親密度が高いことが、「カップル成立率」が高いことの一要因でないかと推測します。

仮説3:「吊り橋効果」による、恋愛感情が喚起されやすいため

「吊り橋効果(吊り橋理論)」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。これは、吊り橋のような(怖くて)心拍数が上がるシチュエーションでは、その「ドキドキ感」を、恋愛のドキドキ感と脳が勘違いをしてしまうことで、恋愛感情が生じやすいというものです。

(参考)
「”吊り橋効果”のウソ・ホント!実はこんなところ恋愛テクニックが!?」

「恋と勘違い!“つり橋効果”ってホントなの?」

ボルダリングは、高いところに登っていきますし、トライしているクライマーがいつ落ちるかわからないので、見ている方も、ドキドキすることは言うまでもありません。当然、「吊り橋効果」が喚起されやすいと推測されます。これもボルダリングで「カップル成立率」が高いことの一要因だと思われます。

かなり昔、昭和30~40年代に「合ハイ」というのがすごく流行したそうです。ほとんどの方は知りませんよね。私も書籍から得た知識で、実際には知りません。合ハイというのは「合同ハイキング」のことで、今風に言えば、「ハイキングコン」でしょうか? 「合同」というところに時代を感じますが、要するに男女の出会い(あるいは親密化)を目的としたハイキング・登山です。その流行の背景にも「吊り橋効果」があったのではないでしょうか。

ボルダリングコンやボルダリング婚活が、盛んに行われているのも納得

上記の「仮説」、みなさんはいかが思われるでしょうか? あくまで、仮説レベルであり検証はしていませんが、かなり説得的ではないかと思っています。

実際、現在では「ボルダリングコン(ボルダリング街コン)」「ボルダリング婚活」といったイベントも、けっこうな賑わいを見せているようです。これらの出会い系イベントにボルダリングが使われるのは、単に流行しているというだけではなく、上で考察したような理由から、男女の親密化に大いに役立つからではないかと思います。

ちなみに、ジムで新しい人に出会うということだけではなく、気になる男性・女性がいたら、ボルダリングに誘ってみると、仲が進展しやすいかもしれません。残念ながら私にはそういう経験がないので、こちらも推測でしかありませんが。

あくまでボルダリングを楽しむ場所であることを忘れずに

さて、クライミングジム、ボルダリングジムで「カップル成立率」が高いとは言っても、「ボルダリングコン」などを除いて、普通のジムであからさまなナンパ目的の態度は、嫌われるのが普通です。そのような態度は控えましょう。

ボルダリングジムでモテる人は、ジム以外でもやっぱりモテるだろうなと思わされる、常識があって態度がスマートだったり、人に親切で優しかったり、ユーモアのセンスがあったりする人がほとんどです。決して、ボルダリングが強いからモテるわけではありません。

ちなみに、通常、ボルダリングジムでは女性客の方が少ないため、需要と供給の関係により、女性はモテやすい傾向にあります。これもあくまで傾向で、絶対モテるわけではありません。

いずれにしても、あくまでボルダリング第一を忘れずに楽しみましょう。

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