【クライミング基本技術】足置きの基本は、「そっ」と乗せて「ぐいっ」とつかむ意識で

クライミングは手と同じくらいに、足の使い方が重要! ポイントは、足先をそっと乗せて、足指でホールドをつかむような気持ちです。はしごを踏むようにドカっと踏んではいけません。

足の置き方はとても大事

クライミングではホールドを持つ手が大切なことは、すぐにわかります。しかし実はそれと同じくらいに、ホールドへの「足置き(足の置きかた)」も大切です。以前も書きましたが、ホールドの持ち方や足の置き方は、クライミングのムーブそのものとはちょっと違いますが、ムーブの基礎となるものです。

どんなムーブでも、手はホールドを持ち、足はホールドに乗って動くのですから、持ち方、乗り方が悪ければ、ムーブがうまくいかないのは当然だからです。フォールディングについては、何回か解説しましたが、これから、足置きについても何度かに分けて解説していきます。

ジムの人工壁で、難易度が低い課題の場合、ホールドが大きいので「足置き」を意識することはあまりないかもしれません。しかし、「とりあえず次のホールドが取れればいい」のは5級くらいまでです。それ以上の難易度になってくると、腕や指への負担を減らすため、いかに負荷を足に分散させられるかが上達の鍵へとなってきます。

また、外岩(自然の岩場)でのクライミング、ボルダリングの場合、米粒のような小さなでっぱりや、わずかなくぼみを踏んで登らなければならないことも、よくあります。そのため、足置きが非常に重要になります。

人工壁でもそうですが、外岩では特に足置きが上達するとあっという間に登れるグレードが上がります。

なお、足で乗るホールドのことを「スタンス」と呼ぶ人もいますが、これは和製英語で、フットホールドまたは単にホールドというのが正しい英語なので、この記事ではホールドと呼びます。

はしごに乗るように「ドカっ」と乗ってはダメ

たとえば、はしごを登るときに、だれでも、足裏の母指球(一番ふらくんでいる部分)から前の部分や、中央部分など、足裏の広い面積をステップに、ドカっという感じで乗せようとします。その方がしっかり乗れて安定するからです。

クライミングでも慣れてないうちは、はしごを登るときのように、なるべく足の広い面積、足の中央部分をホールドに乗せようとしてしまいます。しかし、これはNGなのです。ジムで上手な人がいたら、足の乗せ方をよく観察してみてください。はしごを登るように「ドカっ」「ドカっ」という感じで足を置いている人は、上級者にはまずいないはずです。

クライミングシューズは足をタイトに締め付け、つま先部分、特に親指の腹に荷重が集中するように作られています。このことからもわかるように、クライミングでは足を置くときにつま先、特に指の腹で立ち、踏み込む事が基本となります。

親指の腹で立つことを意識します。
シューズを履いた場合、このあたりです。

足の指を「そっ」と乗せて「ぐいっ」とつかむ

実際に足をホールドに乗せる際には、まず指先の1点(体の向きにもよりますが、普通は親指の腹のあたり)をそっと置きます。ドカっとではなく、そっとです。そしてその足に体重を乗せながら、足の指でホールドをぐいっとつかむように意識します。

もちろん、実際に足指でホールドをつかむことはできませんが、意識することで、足でしっかり乗る感覚がよくわかるようになってきます。逆に言うと、しっかり乗るためには、「足の指(特に親指)でホールドをつかむ意識」。

まとめると、指先をそっと乗せて、ぐいっとつかむ気持ち。この気持ちを忘れないでください。

正しい足置きで無駄な力の消耗を抑える

足の親指の腹でホールドを踏むと、その点を中心にして小さな動作で身体の向きを変える事ができます。そのスムーズな動きによって、無駄な腕力の消耗を抑える事ができます。

また踏み込みも強くなるので、スリップしにくくなり、さらに身体をより伸ばせるので、遠くのホールドにも手が届き易くなります。このように、しっかとした足置きをマスターすることは、本気で上達したい方には必須です。これができるかどうかで、上達スピードはかなり左右されます。

ただし、例外的に(上級の課題になるとどんどん増えていきます)踵や足の甲、足首から先の側面や、足首から先全体に荷重をかける事がありますが、それについては別の記事で紹介します。

スポンサーリンク
同じカテゴリーの記事