クライミングシューズを安く買う5つの方法

クライミングシューズ、ボルダリングシューズを少しでも安く買いたい人は、「セール」「ジム併設ショップ」「並行輸入業者」「ネットオークション」「個人輸入」の5つをチェックしましょう。

クライミングシューズは高い

クライミングシューズ(ボルダリングシューズ)は、高いですよね。絶対的な値段の高さというより、トレッキングシューズなどと比べたとき、消耗も早いし、ペラペラに薄いし、一部のメーカーでは作りが安っぽいし、その割には高い値段が付けられていると感じます。

特定スポーツ分野の専門的な用具だから仕方ないという面もあるでしょうが、できればなるべく安く入手したいと思います。

そこで今回は、クライミングシューズをなるべく安く入手する方法について考えます。

クライミングシューズは、基本的に値引き販売されていない

まず、クライミングシューズは登山用品店や、クライミングジムに併設のショップで売られています。最近ではアマゾンなどオンラインショップや、クライミング用品専門のオンラインショップもあります。

しかし、どの店でも、基本的に値引き販売はしていません。並行輸入品などを扱っている店を除き、正規品を取り扱いしている店で常時値引きをしているところはほとんどなく、せいぜいショップ独自のポイントが貯まるくらいです。

安く買う方法1:セール情報をチェック

正規代理店でシューズが値引きされるのは、ショップのセールの時に限られるのが普通です。どのショップでも、セールの事前にWebサイトなどで告知されますから、日ごろからセール情報をチェックしておくことがシューズを安く入手する第1の方法です。

ただし、セールのときは人気のあるモデルや、多くの人が履くサイズなどは、すぐに売り切れてしまいます。そのため、たとえば東京・目白にある有名なクライミングショップカラファテ」(http://www.calafate.co.jp/)のセール(リアルチープ・マーケット)の日には、開店前から長い行列ができるほどです。確実にセール品を入手するには、行列に並ぶ時間と根性が必要です。

また、たいていのセールでは、特に安くなるのは一部の「特価品」に限られます。特価品は、人気がないモデルの売れ残りだったり、モデルチェンジした旧タイプだったり、汚れていたりと理由はさまざまですが、基本的に現品限りなので、自分が欲しいモデルや、自分に合うサイズがあるかどうかは運次第です。もし、運よく自分の足に合うタイプが見つかればラッキーですので、速攻で買いましょう。

「迷ったら買う」のが、セールのセオリーです。もし、後から考えて「やっぱりいらないな」と思ったら、後で書くネットオークションなどで売ってしまうこともできます。

安く買う方法2:クライミングジム併設ショップはけっこうおすすめ

第2の方法は、クライミングジムに併設されているショップです。施設内にショップを併設しているジムでは、会員サービスとして割引販売をしていることがあります。

たとえば、私が以前通っていた老舗クライミングジム「T-WALL」では、ジム内の併設ショップで、会員は5%オフ、フリーパス会員は10%オフで購入できました。さらに、年に1回のセールの際には、全品20%オフになることもあり、これはかなりお得でした。在庫処分セールと違って、店でサイズ切れになっているシューズでも取り寄せてくれましたし、取り寄せ品ももちろん割引になります。シューズ以外にも、ロープなどの消耗品も取り寄せてもらってまとめ買いをしました。

この方法のよいところは、セールの特価品ほど安く入手することはできませんが、その代わり自分の好きなモデル、好きなサイズが選べるところです。行列にならぶ必要もありません。

なお、「パンプ」や「エッジアンドソファー」といったジムでは、ジムでの販売だけでなく、オンライン販売もしています。オンラインでもセールを行っており、こちらでもたまにセール品が出されるので、まめにチェックしておくとよいでしょう。

安く買う方法3:並行輸入品を販売している店で買う

上で、正規代理店では、基本的に常時値引き販売はしていないと書きました。一方、正規代理店ではない、並行輸入業者もあります。ネット販売で安く売っている店は、並行輸入業者ですね。こういう店で買うのが、第3の方法です。

クライミングシューズは、海外メーカーのものしか存在しないので、生産国の現地では、日本で入手するより安く買えます。そのような内外価格差を利用して、海外で安く買ったものを日本で転売しているのが、並行輸入業者です。並行輸入品だからと言って、偽物だとかB級品を扱っているということは、まずないでしょう。

ただし、もし製品に不具合があった場合の対応などはショップ次第となります。また、以前の円高時代と違って、為替レートが円安になっている今は、並行輸入品でもそれほど大幅に安くなるわけではありません。

そのあたりが気にならない方であれば、そのようなショップから買うことも一法でしょう。

安く買う方法4:ネットオークションを利用する

4番目の方法です。劇的に安く買いたい場合は、ヤフオク、メルカリなどのネットオークションをチェックしてみるのがおすすめです。

ネットオークションには、上記のような並行輸入業者が新品を出品していることもあります。自分の欲しいシューズのモデル、サイズが決まっているのなら、出品があればお得に買えます。ただ、当然ながら新品では、せいぜい20~25%引き程度で、送料などを考えると劇的に安いというほどではありません。

ネットオークションで狙い目なのは「新古品」です。これは、普通の個人のクライマーが「自分には合わなかった」「サイズを間違えてしまった」などの理由で、数回しか履いていない、新品に近い中古品を出品しているものです。

新古品は、数回の利用とは言え中古品なので、新品よりはかなり安い価格で出品されていることが普通です。たとえば、4,5回程度しか使われていないシューズが定価の半額程度で出品されていることは、よくあります。こういったものを見つけたら、かなりお得です。数回の利用であればシューズの消耗はほとんどなく、単なる気分的な問題だけです。

クライミングシューズの中古品(新古品)出品が多い理由
クライミングシューズはサイズのフィットが難しく、とくにサイズの「攻め過ぎ」(小さい過ぎるサイズ選び)での失敗は、ある程度経験を積んだクライマーならだれでも1度は経験するくらい、よくあることです。そのため、この新古品の出品がよくあるのです。

ただし、商品の状態などは、あくまで出品者の自己申告です。中古品の場合、思っていたのと違った、ということも、なくはないでしょう。疑問に思うことは、事前に出品者に質問するなどして確認することが必要です。

また、中には「他人が使ったシューズは絶対イヤだ」と感じる人もいるでしょう。そのような方は、新品を入手しましょう。

なお、オークションにはキーワードアラート機能があります。たとえば「ファイブテン モカシム」といった、自分が欲しいシューズをキーワードで登録しておけば、その出品があればメールで知らせてくれるので、常時チェックしてなくても見逃す心配がありません。

安く買う方法5:海外ショップからの個人輸入

クライミングシューズ、ボルダリングシューズを安く入手する方法の最後として、個人輸入があります。

海外では、クライミングシューズをはじめ、クライミングギアを安く販売しているオンラインショップがたくさんあります。上に書いたように、基本的に日本より安い定価となっている上、海外ショップはよくセール販売をしているので、セール期間を狙えば、円安になったとはいえ、かなり安く買えます。

ただし、メーカーや正規代理店からの要請があるためか、店によっては特定のブランドは日本へ送付してくれないこともけっこうあります。

クライミング用品の個人輸入サイトとして一番有名なのはtrekkinn」(https://www.trekkinn.com/)でしょう。ここは価格が安く、しかも日本語で注文できるのがメリットです。

英語の読み書きが苦手じゃない人なら、他にも安いサイトはあります。海外ショップについては、いつか別記事でまとめて紹介したいと考えています。

仲間とまとめ買いをするのがおすすめ

個人輸入で支払う金額については、「実際の販売価格+送料+関税」を考えなければなりません。ネックとなるのが送料です。いくら現地での販売価格が安くても、送料が高ければメリットはありません。送料はたいてい重さや価格の区分による従量制ですが、1個でも2個でも変わらないことが一般的です。そこで、仲間を募って、まとめて購入した方が、送料がトクになることがよくあります。

具体的な送料の区分は、販売サイトによっても異なりますので、よく確認してください。

関税は、複雑だが、かかることが原則。

個人輸入をする場合、関税に注意が必要です。関税は基本的に発生するのですが、少量の場合には課されないこともあるようです。このあたりははっきりしたことは言えませんが、基本的にかかるものだと思っていた方がいいでしょう。
シューズの関税は複雑で、素材によっても変わります。ここでは説明仕切れませんので、くわしくは税関のウェブサイトで確認してください。

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