【初心者必見!】ボルダリングジムでのルールと登り方

ボルダリングジムでは、スタートホールドからゴールホールドまで、ホールドが指定された課題が設定されています。スタートからゴールまで落ちずに登ったら完登となります。スタートとゴールの仕方にも、決められたルールがあります。また、ここの課題には、グレード(難易度)が設定されており、それは「段・級」の数字で表されるのが一般的です。

ボルダリングジムの一般的なルールのすべて

全国どこのボルダリングジムでも通用する、一般的なルールを説明します。ジムによっては多少異なるローカルルールもありますが、以下に書いてある基本は、どこでも共通のはずです。

1.スタートからゴールまでの指定ホールドセットが「課題」

ボルダリングジムの壁は、高さが3~5メートルくらいで、様々な形・大きさの「ホールド」と呼ばれる突起が付けられています。人工壁のボルダリングは、このホールドを手がかり、足がかりとして使って登ります。

ボルダリングジムの壁には多くのホールドが設置されていますが、どれをつかんで登ってもよいわけではありません。最初につかむスタートホールドから、目的となるゴールホールドまで、使ってよいホールドのセットが指定されています。このスタートからゴールまでのひとつのセットのことを「課題」といいます。

ボルダリングジムでは、1面の壁に壁に取り付けられた多くのホールドで、易しい課題から難し課題まで、多くの課題が設定されます。課題は、ホールドの色や、ホールドの横に貼られたテープの色・形などによって、指示されています。

壁に直接課題の指示がなく、壁のホールドをプリントした紙に課題の指示が書かれていることもあります。その紙がファイリングされていると、「ファイル課題」と呼ばれます。

2.「手足限定」と「足自由」

その課題で使えるホールドは、手も足も同じホールドしか使えないことが普通です。これを「手足限定」といいます。また、手で持つホールドだけは決められているけれど、足はどこに置いてもいい場合もあります。これは「足自由」といいます。

これらの指示は、課題ごとに決められて掲示されていますが、特に指示がない場合は「手足限定」が普通です。

3.スタートからゴールまで失敗せずに登れたら「完登」

指定されたホールドだけを使って、スタートからゴールまで登りきることができれば、その課題を登れた、成功したことになります。これを「完登」(完全に登れた)ともいいます。途中で落ちたり、他のホールドをつかんでしまったりしたら失敗です。

別の言い方をすれば、「その課題を登れた」というのは、最初から最後まで失敗なしで登った場合だけなのです。失敗したところ登り直しても「完登」とはみなされないので、スタートから登りなおさなければなりません。

ワールドカップやオリンピックなどの公式大会の場合は、大会のたびに専用の壁が作られ、ひとつの壁に1本の課題だけが設定され、必要な分のホールドだけが取り付けられます。競技ルールも、より細かく定められています。公式大会のルールについては、以下の記事でくわしく説明しました。
【完全解説スポーツクライミング2】ボルダリング種目:2020東京オリンピック

 

4.スタートとゴールのしかた

まず、スタートのホールドを両手で持ってスタートします。(左右の手で別々のホールドが指定されている場合もあります)。

それから指定の各ホールドを使って登っていき、最後にゴールのホールドを両手で持って、保持した状態になったら完登です

この「保持した状態」というのがちょっと微妙ですが、たとえば、ジャンプしてゴールのホールドに両手で触ったけれど、落ちてしまった場合は、「保持」はしていないので、ゴール(完登)したことにはならないということです。

普段のジムでのクライミングならそれほど厳密に考えずに、両手で持って一瞬とまったら、ゴール、と考えておけばいいでしょう。コンペなど大会の場合は、審判が判断します。

ボルダリングの一般的なルールとしては以上です。シンプルなので、はじめてジムに行く初心者でも、すぐに覚えられますね。

ジムによっては「ローカルルール」がある

なお、一般的なボルダリングのルールそのものの他に、ジムによって施設利用上のルールが決められていることがあります。たとえば次のようなルールがよくあります。

・壁を登るときはクライミングシューズを履かなければならない(はだしやサンダルなどはだめ)・事故防止のため1面の壁には1人ずつしか登ってはいけない

・粉チョークは禁止。液体チョークしか使ってはいけいない

・シャツを脱いで上裸になってはいけない

こういったローカルルールは、最初にジムに行ったときにスタッフが教えてくれます。わからないことがあれば、遠慮なくスタッフにたずねましょう。

課題の難易度を表すグレーディングは「段・級」式が一般的

ボルダリングジムの壁には、ホールドの持ちにくさや配置などによって難易度が調整された課題が、いくつも設定されています。

課題の難易度を表す基準を「グレード」、グレードをつけることやそのつけ方を「グレーディング」といいます。

グレーディングはいろいろな表記の方法があるのですが、日本では、囲碁将棋やそろばんなどと同じように「〇級・〇段」を使った「段」「級」で表す方法が一般的に使われています

段級方式では、10級が一番やさしくて、9級、8級と進むにしたがって難しくなり、1級の次の難しさは、初段になります。そして、2段、3段……と、より難しくなっていきます。

ボルダリングを始めると、最初は9級や8級など、やさしい課題しか登れなかったのが、続けていくうちに、6級、5級…と、だんだんと難しい課題が登れるようになってきます。このように、上達がはっきりと数字でわかることが、ボルダリングの魅力のひとつとなっています。

ジムによっては「段級グレード」ではない独自な方式を使っている場合もあります。また、「段級グレード」日本だけのもので、海外では通用しません。海外では「Vグレード」などがあります。

グレードは登った人の感覚による

実は、ボルダリングのグレーディング(難しさ)は、100m、10kgのように、物理的、客観的な基準ではありません。あくまで登った人(その課題を作った人)が、これくらの難しさだね、と感じた感覚でつけられているものです。

ただし、その感覚の基準となる課題はあります。アウトドアボルダリングの有名な課題のいくつか(御岳の「忍者返し」など)が1級や初段の基準となっており、「あの課題が1級なら、この課題はあれよりは少しやさしいから2級くらいかな」といった、“フィーリング”に基づいて決められているのです。

しかし、感覚ですから、人によって多少は感じ方が違います。ある程度の共通性はありますが、あくまで「ある程度」です。同じ課題でも得意な動きによって人によってはやさしく感じたり難しく感じたりします。

そのため、ジムによってグレーディング感覚が違うこともあります。「このジムの6級は、あのジムなら4級くらい」というくらいのバラつきは、よくあるのです。

ボルダリングの初級者、中級者、上級者とは?

そういうわけで、あくまで目安でしかありませんが、3級以上がコンスタントに登れるようになれば、「中級者」、そして初段以上がコンスタントに登れるようになれば「上級者」と呼ばれるのが一般的だと思います。2~3段以上をコンスタントに登れるようなったら、それは達人(選手)レベルでしょう。

まぐれで1本だけ登れたのではなく、あくまで「コンスタントに」というところがポイントですが、中級程度なら、続けていればだれでも到達可能だと思います。

ぜひ、中級、そして上級者を目指して、ボルダリングにトライしてみてください。

「ボルダリング」の意味とボルダリングジム

ボルダリング(bouldering)」は、「大岩」という意味の英単語「boulder」に、行為を表す「ing」をつけて作られた言葉です。「岩登り」ということですね。もともとは、自然の中にある大岩を登る遊びで、いまでもそうやって遊んでいる人もたくさんいます。

しかし、登って遊べるような大岩は、どこにでも転がっているわけではありません。街中にはありませんし、岩があるところまで行くとしても、雨や雪の日は登れません。

そこで、アウトドアの大岩を登る代わりに考えられたのが、突起をつけた人工壁(岩をシミュレートした壁)です。この人工壁を登れる施設が、クライミングジム=ボルダリングジムです。

ボルダリングジム
壁につけられたホールド(突起)を使って登るのが、ジムのボルダリング
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