エスフォルタアリーナ八王子のボルダリング壁で登ってみました

1回の利用料金400円!が魅力の公共施設、エスフォルタアリーナ八王子のボルダリング壁で登ってきました。中級者以上のクライマーには物足りないでしょうが、初心者がならそこそこ遊べそうです。お近くなら、一度訪問してみてはいかが?

2017年5月、初の東京開催・ボルダリングワールドカップが八王子で!

来たる2017年5月、「クライミング・ワールドカップ」のボルダリング大会が、東京都で開催されます。実は、東京都でクライミングのワールドカップが開催されるのは初めてのこと! 実に楽しみです。

そして、その開催会場となるのが、今回訪問するエスフォルタアリーナ八王子(八王子市総合体育館)です。

エスフォルタアリーナ八王子(八王子市総合体育館)は、以前まとめた記事にも掲載していますが、ボルダリング壁のある公共施設のひとつです。なにしろ、ワールドカップが開催されるとなれば、さぞや立派なボルダリング壁があるのではないか? そう期待して、施設を訪れてみることにしました。

シューズリソールのため西八王子の「バーチ」に寄り道

エスフォルタアリーナ八王子は、京王線の「狭間」駅の目の前です。しかし、今回は途中で用事があり、寄り道してから行きました。

その用事とは、愛用しているクライミングシューズのソールが減ってしまったので、リソールに出すこと。リソールを行っているリペア業者として有名(というよりほとんど独占状態)なのが、「バーチリソール」です。

バーチリソールは、八王子のクライミングジム「バーチ」の系列であり、バーチの店頭でもリソールを受け付けています。町田にあるリソール工房に郵送でシューズを送ってもよいのですが、店に直接持ち込むと料金が少し安くなります。

バーチにリソールするシューズを渡した後、店のすぐ近くのバス停から京王バス「西62」(高尾駅行き)に乗り、「東浅川」バス停で下車。そこから徒歩7~8分で目的地に着きました。

京王線「狭間」駅。改札は1つで、その目の前がエスフォルタアリーナ八王子。エスフォルタアリーナ八王子のために作られたのかと思えるような駅です。
かなり大きな体育館です。この日はバスケットボールのプロリーグの試合が行われていました。

なぜか、ボルダリングだけ登録料が必要

エスフォルタアリーナ八王子は、京王線「狭間」駅の目の前。この広い体育館の、1階トレーニングエリアの一角にボルダリング壁があるようです。

1階の総合受付で「ボルダリングをやりたいのですけど」と伝えると、登録用紙と会員証用紙への記載を求められました。初回は登録料が500円です。この登録料は、ボルダリングをやる人だけが必要なもので、トレーニングだけをする人は必要ありません。

なぜボルダリングだけに登録料金が必要なのか、かなり疑問ですが、それを言っても仕方ないのでおとなしく払います。

利用料金は基本2時間400円~

トレーニング室の利用料は、2時間400円が基本で、浴場を利用すると600円、スタジオプログラムを利用すると800円と、料金が上がります(シャワーは基本料金で利用できます)。また、2時間以上利用する場合は、追加料金が必要です。

ここの料金システムは少し複雑なので、WEBサイトでよく確認しておいた方がいいでしょう。

お風呂は魅力的でしたが、2時間の利用時間は、着替えなども含めたものなので、ボルダリングやトレーニングをしっかりやろうと思ったら時間が足りなさそうです。1時間の延長は必須なので、基本料金600円+延長料金300円=900円になってしまいます。迷いましたが、今回は基本料金400円で利用しました。ボルダリング登録料とあわせて900円です。

なお、八王子市外の方でも問題ありません。

ちなみに、今回は自分のクライミングシューズを持っていきましたが、クライミングシューズは有料レンタルできます(300円)。また、マシンを使ったトレーニングをしたい場合は、室内用のトレーニングシューズが必要ですが、こちらもレンタルが可能です(200円)。

ボルダリング壁は、トレーニング室の一角のスペースに

トレーニング室に入ってすぐ、私は自分の「勘違い」に気づきました。

ボルダリングワールドカップが開催されるときは、普段使われている壁(場所)とはまったく別に、大会用のボルダリング壁や客席などが設置されるのですよね。考えてみれば当然のことです。

ところが私は、大会クラスの壁が「常設されている」と勘違いしていたのです。トレーニング室に入って、ボルダリング壁を見たときは、正直拍子抜けというか、「え、これ?」という感じでした。

壁の高さは2.5m、幅は5~6mほどでしょうか。一般的な営業ジムの壁の1.5~2面分くらいの小ささです。そして、ホールドの数がかなり少なく寂しい感じが漂っています。これはどう見ても、「おまけ」で設置したという感じです。

マシンなどと同じような利用システムだが…

ボルダリング壁の利用システムは、公共ジムのランニングマシンなどによくある「時間予約制」となっています。

順番リストのホワイトボードに会員券を貼り付け利用時刻を書きます。1人1回15分の利用で、2人まで同時利用できるシステムです。15分経って、リストの後ろに順番待ちの人がいたら交代します。もう一度リストに名前を書いてもかまいませんが、前の人の利用時間が終わるのを待つことになります。順番待ちの人がいなければ、連続して登ってもかまいません。

私が行ったときは、先に登っていたいた人は1人だけで、後から来る人もいなかっため、待ち時間無しで登ることができました。しかしもしクライマーが5、6人もいたら、待ち時間が多くなるため、2時間の利用時間の中で、実質15分しか登れないかもしれません。

この順番待ちシステムは、マシンの利用システムを流用したものなのでしょうが、ボルダリングの利用システムとしては、かなり疑問が残る方式です。ボルダリングの場合は、ランニングマシンなどとちがって、独りがずっと使い続けるものではなく、1トライごとに交代で利用するのが普通なので、「時間制」はなじまないと思います。

なお、粉チョークは使えません(液体チョークは使えます)

トレーニング室はかなりの広さで、マシンもたくさん設置されています。その一角に、小さなボルダリング壁があります。
幅5~6m、高さは2.5mくらい。かなり小さな壁です。そしてホールドが少なく、スカスカな印象です。

課題は全部で13本、最難課題は2~3級くらい?

壁の横には課題表が貼ってあります。課題は全部で13本しかありません。トレーニング室の「おまけ」と考えれば、壁の広さが狭いのは仕方ないとしても、ホールドがスカスカなので、もう少しホールドを増やして、課題数を増やしてもよいのではないかと思いました。

自分は一番難しい「白+」と、2番目に難しい「G」が登れませんでした。これは2~3級くらいでしょうか? その下の「B、H、I」の3本が4~5級くらい。あとは6級以下だと思います。(ちょっと甘めのグレーディングかもしれません)

3級がコンスタントに登れる人なら、たぶん30分もあれば全課題を登り終えてしまうでしょう。

課題はこれで全部です。はっきりわかりませんが、Fまでが10~6級くらい、BHIが4~6級、Gとしろ+は、2~3級くらいでしょうか?(甘めグレーディングかもしれません)

利用してみた感想

自分が登っていたのは1時間くらいです。もちろんびっちり登り続けていたわけではなく、休み休みです。それから30分は、マシントレーニングをしました。そして、シャワーと着替えの時間が30分くらいで、計2時間です。2時間は案外短くて、あっという間に時間になってしまいました。

さて、エスフォルタアリーナ八王子のボルダリング壁について、個人的な感想です。

(1)やっぱり安い!
1回2時間400円で、普通のトレーニングジムのマシンと同時に利用でき、またシャワーも使えるので割安感は強いです。いわゆるコストパフォーマンスは、抜群に良いですね。これが最大の特徴です。ただし、ボルダリング利用者だけが初回登録料500円を払わなければならないのは、理由がわかりません

(2)壁の大きさは我慢できるが、ホールドが少なすぎる
壁は小さいですが、クライミング専門ジムではなく、トレーニングジムの施設の一部だと考えれば、また利用料金も考えれば、さほど不満はありません。ただし、ホールドが少なすぎます。もっとホールドをたくさんつけてくれれば、壁の小ささを補えます。ホールドを付け加えることは(多少の予算があれば)簡単なはずなので、ぜひ前向きに改善していただきたいと思います。

(3)設定課題も少なすぎる
ホールドの少なさと関係しますが、課題数が少なく、しかも簡単な課題がほとんどなので、中級者であれば、1、2回行けば全課題を登ってしまいます。既存のホールドでも、「長モノ」など課題をもっと増やせばいいのに、と思いました。ホールドがもっと多ければ、自分で課題を設定したりして中級者でも楽しめるのですが…。

(4)15分交代システムは、ボルダリングには合わない。要改善!
1回15分までという利用システムでは、3人以上でのセッションも不可能ですし、ボルダリング壁の利用システムには、まったく合っていません。ボルダリングというものをよくわかっていない人が設計したのではないでしょうか? これは早急に改善すべきです

(5)初級者、または近所なら何度か通って楽しめる
5~6級くらいが登れたり、登れなかったりの初心者であれば、何回か楽しめると思います。あるいは近所の方であれば、マシントレーニングのついでに利用するのはありでしょう。しかし、中級以上の方、あるいは仲間とセッションを楽しみたい方が、わざわざ電車に乗って行く価値は、現状ではない言わざるをえまえん。もともと、「市民体育館」であり、八王子市民のための施設であるとすれば、それが正しいのかもしれませんが。

ソフト面の改善をすれば、人気スポットになる可能性も

全体的な感想としては、ここは「小さいボルダリングジム」ではない、つまりボルダリングを目的として行くところではない、という印象でした。

それは壁の小ささというハード的な部分せいではなく、(1)課題(ホールド)の少なさ(2)利用システム設計の悪さ というのソフト面からです。

とくに(2)利用システム設計の悪さは決定的で、たとえば、4,5人のグループで行ったら、ほとんど使うことができません。ボルダリングの楽しさの1つは、仲間とセッションをすることなのに、それができないシステムにしていることは、まったくボルダリングがわかっていないとしか言えません。

普通のマシントレーニングでの利用を主にして、そのついでにボルダリングも少しやりたい、という人を中心で考えた設計なのでしょう。そのような使い方であれば、たしかにコストパフォーマンスは良いといえます。

しかし、せっかく壁とスペースを設置しながら、それではあまりにもったいないと感じました。この広さでも、ソフト面を改善すれば、人気のボルダリングスポットになる可能性があります。

ワールドカップという大きなイベントの檜舞台にもなるのですから、ぜひこのあたりを改善して、人気ボルダリングスポットになってほしいと思います。

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