東京・渋谷にオープンしたクライミングジム、ノボロック渋谷店に行ってきました

7月1日にオープンしたばかりのノボロック渋谷店に行ってきました。都心部としてはかなりの広さで、また壁のバラエティにも富んだジムで、多くのボルダラーにおすすめできます。

渋谷に大型ボルダリングジム・ノボロック渋谷店がオープン

7月1日に、東京・渋谷に新規オープンしたクライミングジム・ノボロック渋谷店に行ってきました。

最近都内にオープンしたほとんどのジムと同じように、ノボロック渋谷店は、ボルダリング専門のボルダリングジムです。

ノボロックは、埼玉の大宮を皮切りに、池袋、町田と店舗を増やし、この渋谷が4号店となります。けっこうな短期間に4軒も開店できるなんて、ボルダリングジムって儲かる商売なんですね。

さて、私は以前から池袋のノボロックではたまに登っていましたが、渋谷店は池袋店よりずっと広いということを聞き、どんなものか登りに行ってみました。

ノボロック渋谷店の場所は、渋谷区桜丘町。繁華街ではなく、どちらかといえば閑静な住宅街の一角、その地下にあります。池袋店のような大通り沿いではないので、初めて行く人は、地図でよく場所を確認した方がいいですね。

エリアが初心者用と、中上級者用に分かれているのはGood!

階段を降りるとガラス張りで中がよく見える入り口があります。靴を脱いで入店し、受付で手続きをします。ノボロックの他店舗で会員登録をしていれば、その会員券がそのまま使えます。新規で登録する場合は、通常1000円の登録料がかかりますが、2017年の7月中は登録料無料サービスを実施していますので、これからボルダリングを始めたい方は、7月中に登録するとちょっとお得です。

ちなみに、ジムの利用料は、平日1400円、土日祝が1700円となっています。

このゲート(?)をくぐって、地下に降りると入り口があります。
追記:その後、8月上旬に行ったら、上のゲートが無くなっていました! その存在もフシギでしたが、わざわざ撤去するのももっとフシギです。別に邪魔になるものではなかったと思いますが。

店内はかなり広く、ガラスの開口部が多いこともあり、地下とは思えない開放感があります。

店は大きく3部構造になっていて、中央部に受付、更衣室と、カーペットが敷かれた待機エリア(ストレッチもできる)があります。その中央部をはさんで、初級者用壁のエリア(6級まで)と、中上級者用エリア(6級以上)とに、別れています。

広い待機エリア。カーペット敷きでストレッチもできます。

初級者用エリアの方が小さいのですが、それでもスラブから薄被りまで4面の壁があります。

そして、中上級者用エリアは、はっきりと分けられませんが、7面ほどの壁があり、かなりの広さです。こちらの壁は、スラブから、150度くらいの強傾斜までバラエティに富んでいます。そして課題は、5級から初段以上まで用意されています。

ボルダリング初心者にとって、中上級者と同じ壁で混ざって登るのは、気おくれを感じてしまうことがよくあります。その意味で、気おくれせずに楽しめる初心者専用のエリアが作られていることは、初心者にとってはうれしい設計だと思います。

また、中上級者にとっても、同じくらいのレベルのお客とセッションをしやすいので、エリアのレベル分けは歓迎でしょう。

初級者エリア。スラブ壁、垂壁、薄かぶり壁があります。

課題は流行りのコーディネート系が多い印象

私は中上級者用エリアで登ってみました。

最近のボルダリングジムには、壁の高さが3mもないような低さの店もあり、さすがに低すぎて「登る」という感じが楽しめないと感じることがあります。しかし、このノボロック渋谷店は、最高で4mあるということで、十分に「登る」感じが楽しめます。

壁が広いせいか、池袋店と比べてもホールドの密度は低く(ホールドが少なく)感じますが、課題数も多いという印象ではありませんが、必要十分な感じです。まだ店がオープンしたばかりですから、今後ホールドも、課題も増えていくはずです。

その課題の中身ですが、私のレベル(2~3級程度)までしかわかりませんが、なかなかバラエティに富んで面白いかったです。傾向としては、最近のコンペの傾向でもあるコーディネート系(パパッと動いて飛びついたり)の課題がやや多めのような感じはしました。

逆に、ネチネチしたバランス系の課題は少ないようです。もちろん、1回行っただけで、全課題を触ったわけではないので、あくまで大雑把な印象です。

なお、キャンパシングボードやフィンガーボードなどのトレーニング設備は、ありませんでした。

中上級者エリアには、150度くらいのかぶり壁も。ちなみに、壁は滑りやすい表面で、スメアリングはあまり効きません。

人気必至!混雑するのはやむを得ないか

平日の仕事帰り、夜の9時くらいに入店したのですが、店内はかなりの人でにぎわっていました。そして10時半くらいまで、あまり人が減りませんでした。池袋店とは違って、待機スペースが広いため、ぎゅーぎゅー詰めの感じはありませんが、正直言って混み過ぎていて、たくさんトライしたい人は、ちょっとストレスを感じるかもしれません。

広い店内の、メインウォール(中上級者エリア)の一部。大変なにぎわいでした。

これがたまたま今日だけのことなのか、いつもこうなるのかはわかりませんが、繁華街からは外れているとは言え、渋谷にこれだけの広さと、バラエティに富んだ壁を持つボルダリングジムがあれば、今後人気が増すことはあっても、衰える可能性は少ないと思います。

当面、夜の時間が混雑するのは、やむを得ないかもしれないですね。

店全体としては、初級者専用の壁が用意されていることや、中上級者用壁でも課題が初段までしか設定されていないこと、トレーニング設備がないことなどを考えると、やや初級・中級から中上級程度に寄せたコンセプトだと感じられます。商売としては、もちろん間口を広くする方が正解でしょう。

もっとも、これから課題が増え、ファイル課題なども充実してくれば、上級の強いクライマーも楽しめるようになるでしょう。壁自体の広さ、ポテンシャルは十分だと思いますので、これからが楽しみなジムです。

トレーニング用のキャンパスボードやフィンガーボード、あるいはチンニングができるバーくらいだけでも設置されると、嬉しいかも。

総合的に見て、個人的には通ってみたいジムですね。

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