ボルダリングができる施設は5種類。あなたに向いているのは?

20161112212

クライミング、ボルダリングができる施設は5種類あります。施設によって値段や利用方法などの特徴がちがいます。自分に合った施設を探しましょう。最初は、通いやすさを重視して選んだ方が、長く続けられることができますよ。まずは気軽に見学に行ってみましょう。

はじめてのボルダリングは、室内の施設で

「ボルダリングをやってみたいけど、どこに行けばいいんだろう?」

そう疑問に思っているビギナーの方に、ボルダリングができる施設の種類と、特徴、メリット、デメリットなどについて解説します。

ボルダリングは、野外で岩を登るものと、屋内のジムなどで人工壁を登るものとがありますが、初めてのボルダリングなら、ジムなどの人工壁で体験してみることをおすすめします

野外の岩を登るのも面白いのですが、やや危険度が高いので、ビギナーの方は、ジムでのボルダリングをしばらくやってみて、だいぶ慣れてから、岩でのボルダリング挑戦した方がよいでしょう。

ボルダリングができる代表的な施設5種類

ボルダリングができる施設には、大きく分けて以下のようなものがあります。

(1)ボルダリングジム、クライミングジム
(2)スポーツクラブ、フィットネスジム
(3)公共体育館
(4)公園
(5)学校

意外といろいろなところでできますね。それぞれについて、説明していきます。

(1)本格的にやるなら、やっぱりボルダリングジム

ボルダリングの専門施設がボルダリングジム(クライミングジム)です。最初から本格的に取り組みたいなら、やはり専門のジムに行くのがいいですね。

専門のジムは壁も広く、また、レンタルシューズやレンタルチョークなどの備品も充実しています。スタッフもボルダリングのことをよく知っているので、わからないことは聞けば教えてくれます。

(2)スポーツ好きな人なら、スポーツクラブも検討しよう

スポーツクラブ」「フィットネスジム」などと呼ばれるスポーツ施設でも、ボルダリングができる壁を設置しているところが増えてきました。

たとえば、東京の「セントラルフィットネスクラブ溝ノ口店」や、大阪の「スポーツクラブNAS大阪ドームシティ」など。他にもたくさんあります。

ボルダリング以外に、マシントレーニングや水泳などもやりたいというスポーツ好きの方なら、こういったボルダリング壁のあるスポーツクラブでスタートしてみるのも手ですね。もし、ボルダリングは自分には向いていないなと思っても、他のスポーツやトレーニングを続けられます。

ただし、専門のボルダリングジムと比べると、レンタル品がなかったり、スタッフがあまりボルダリングにはくわしくないかもしれないといった弱点もあります。

(3)公共体育館でのボルダリングのメリット・デメリット

まだ数は少ないですが、市区町村などの地方自治体が運営する公共体育館でも、ボルダリング用の人工壁を設置しているところがあります。

東京都でクライミングができる公共施設の例
・深川スポーツセンター(江東区)
・泉市民体育館(立川市)
・総合スポーツセンター(昭島市)
・エスフォルタアリーナ八王子(八王子市総合体育館)(八王子市)

公共体育館のメリットは、なんといっても利用料金が安いこと。多くの施設は、1回400~500円程度で利用できます

デメリットは、その市区町村に住んでいるか通勤・通学している人でないと使えない場合があること、営業時間が短いことなどです(これは自治体によって違います)。

また、壁自体が小さかったり、課題(ホールド)の数が少なかったりすることもあります。さらにシューズやチョークなどのレンタル品がない場合もあります。なければ、自分で用意しなければなりません。

利用資格、レンタルシューズの有無などについては、事前に各施設にご確認ください。

全国のクライミングができる公共施設の一覧リストを下記に追記しました。あわせてお読みください。
安さが魅力!クライミング・ボルダリングができる全国公共施設一覧

(4)だれでも利用できる公園で手軽にボルダリング

公園に、ボルダリング用の人工壁や岩が用意されているところがあります。

東京・八王子市の戸吹スポーツ公園練馬区の大泉橋戸公園国分寺市の北町公園など、各地にあります。

ただし、これらの公園にある壁は、遊具の延長で、高さもなく、着地の安全を確保するマットもありません。本格的なボルダリングをするというより、「ボルダリングの雰囲気」を味わう程度だと思ってください。しかし、ボルダリングシューズを用意する必要もなく、スニーカーなどのまま遊べるのは手軽でし、親子で一緒に楽しむこともできます。

なお、東京都渋谷区の宮下公園にはナイキが運営するボルダリングエリアがありますが、有料施設なので、公園というより屋外型フィットネスジムです。

(5)学生なら、まず学校の設備をチェック

大学や高校で、ボルダリング壁がある学校もあります。

ボルダリング壁のある主な大学
東京大学  千葉大学  明治大学  立教大学  東京女子大学
東京農業大学  東邦大学  駿河台大学
ボルダリング壁のある主な高校
千葉県立幕張総合高校  千葉商科大学付属高校
茨城県立日立北高校  大阪府・常翔啓光学園(スピードクライミングウォールも!)

すべての学校を調べたわけではないので、他にもあるかもしれません。

もちろん、基本的にその学校の学生しか利用できませんが、学生なら無料で使えます。壁がある学校なら、ボルダリング部、クライミング部などのサークルもありますので、そういったサークルに加入するのもよいですね。

後悔したくない初心者の、ボルダリングジム選び

地方都市にお住いの方は、選べるほどジムの選択肢はなくく、近くのジムに通うことになるでしょう。

一方、東京や大阪の都市部には、ボルダリングジムはたくさんあって、どこに行こうか迷ってしまうかもしれません。

そいうった都市部でも、基本は、職場や自宅の近くで、通いやすいボルダリングジムに通うのがいいでしょう。

なぜなら、初心者がボルダリングに上達するためには、頻繁に登ることが一番大切だからです。最初のうちは、行けば行った数だけ上達します。そのため、上達したいなら、通いやすい場所にあるジムが、第一候補になります。

楽しく登るには雰囲気も無視できない

ボルダリングジムによって、店の雰囲気にけっこう違いがあります。

古からある老舗のジムは、常連客の年齢層が比較的高いことが多いようです。高校生などの若い人は多少入りにくいかもしれません。逆に、中年以上の方は入りやすいかもしれません。

また、まれにですが常連客が多いジムだと、初心者が一人では入りこみにくい雰囲気のときもあります。もちろん、常連さんは親切にいろいろ教えてくれる場合が多いのですが、人によっては、悪気はないのでしょうけど、ちょっと近づきにくい雰囲気を出していることがあるのも事実です。

そこでボルダリング初心者の方におすすめなのが、なるべく新しくできたジムに行ってみるという方法。店自体が新しければ、当然ながら「古くからの常連さん」はいません。

また、新しくできた店ほど、利用料を低めに設定している傾向があります。

いくつかの候補があってどのジムに行こうか迷っているなら、ぜひ覚えておいてほしいポイントです。

見学して、自分の目で確かめる

ちなみに、通常はどのジムでも「見学」を受け付けています

どうしても気になる人は、入会金を払って登録する前に、見学をさせてもらうといいでしょう。実際に見てみれば、店の雰囲気、スタッフの対応、お客の雰囲気などがはっきりわかります。

よいジムを選んで、楽しいクライミングライフを過ごしましょう。

同じカテゴリーの記事